折り込み広告から新聞、テレビ、そしてインターネットまで、広告は溢れています。コンピュータによるデジタルデザインも花盛りです。そのような中で効果的なデザイン、キキメのある広告とは何でしょうか。
一見して見栄えする程度のデザインなら作るのは容易です。しかし宣伝物の洪水の中で手に取ってもらうのは容易なことではありません。見る人の購買意欲をそそるテクニック、それは単なる技術を超えたデザイナーの技にかかっているのです。
  一昔前の製版工(レタッチマン)は絵画の基礎を勉強させられたそうです。製版、特にレタッチ(分解修整)には“絵心”が肝要とされたからです。
現在は写真はカラースキャナーで色分解し、貼り込みはコンピュータのディスプレー上で行います。少々色調の悪い写真でもデータに基き正しい操作をすれば、仕上りの差はありません。デジタル化された製版の分野には“技”の入る余地はなさそうですが、これもオペレーターの感性が微妙な差になって製品に現れます。製版工の“絵心”が、優れたデザインを正しく製品に映し込むことができるのです。
 
露出もピント合わせもカメラまかせ。高級一眼レフまでバカチョンの時代になりました。しかしプロの世界は違います。すべてマニュアルで設定します。写真もデジタルの時代ですが、撮影にはアナログ的な感覚が要求されます。コマーシャルフォトこそまさにカメラマンの“技”がものをいう世界_。商品の訴求力は撮影の良否に大きく左右されるからです。   オフセット印刷は、水と油の反撥を利用してインキを版へ、そして紙へうつします。水が多ければ眠い刷り上がりになり少なければ汚れます。これ以上水が少なければ汚れる_というクリティカルな状態で刷るのが美しい印刷のヒケツです。これも職人の技ですが、最近はカラー印刷がふえたこともあって、特色(調合して出す色)の調色が出来ないオペレーターが多くなりました。当社では経験豊かなオペレーターが迅速に色合わせして、チラシやダイレクトメールなどに多い特色を正確に印刷いたします。
   

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